理念・基本方針
横浜病院の理念
患者様が「生きていてよかった」と実感できる場にします
私たちは人生の大先輩から学び、成長します
医療と介護を通じて、世界中の人々がしあわせになる社会づくりに貢献します
病院概要
理事長・院長 | 北島明佳 |
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診療科目 | 内科・精神科・リハビリテーション科 |
現在地 | 〒226-0013 神奈川県横浜市緑区寺山町729 |
連絡先 | TEL. 045-933-1011(代表) FAX. 045-931-0862 |
病床数 | 326床 【指定療養型医療施設】 医療療養病棟:220床 認知症治療病棟:50床 【介護医療院】56床 |
開院 | 昭和56年2月 |
開設 | 平成3年2月医療法人設立、「医療法人社団 元気会 横浜病院」に改称。 |
面会時間 | 1号館:正午~20時 2号館:正午~19時 (上記以外にご面会をご希望の方は、受付または病棟看護師にお申し出ください) |
沿革
1981年(昭和56年) | 横浜病院誕生(一般病床189床として製紙関連会社跡地に個人病院として創立) |
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1988年(昭和63年) | 特例許可病棟の認可取得 |
1989年(平成元年) | 17床増床し、206床へ |
1990年(平成2年) | 70床増床し、276床 特例許可老人病院へ変更 |
1991年(平成3年) | 医療法人元気会開設(医療法人社団元気会横浜病院へ改称) |
1996年(平成8年) | 特例許可老人病院を介護強化病院に変更 |
2002年(平成14年) | 1号館完成し、療養病床の認可取得 |
2003年(平成15年) | 精神療養病床を50床増床、326床となる |
2010年(平成22年) | 日本版医療MB賞クオリティクラス(JHQC)Aクラス認証 |
2013年(平成25年) | 日本版医療MB賞クオリティクラス(JHQC)Aクラス継続認証 |
2016年(平成28年) | 日本版医療MB賞クオリティクラス(JHQC)Sクラス認証 |
2017年(平成29年) | もの忘れ外来開設 横浜市認知症初期集中支援事業受託 |
2018年(平成30年) | 2018年度日本経営品質賞 経営革新推進賞受賞 |
2019年(令和元年) | 精神療養病床50床を認知症治療病棟へ転換 |
2020年(令和2年) | 介護療養病床56床を介護医療院へ転換 |
指定・認定
【医療療養病棟・認知症治療病棟】
(1) 療養病棟入院基本料1 (2) 療養病棟療養環境加算1 (3) 認知症ケア加算2 (4) 診療録管理体制加算2 (5) データ提出加算1及び3
(6) 夜間看護加算 (7) 認知症治療 病棟入院料1 (8) 認知症夜間対応加算 (9) 退院調整加算 (10) 精神科身体合併症管理加算
(11) コンピューター断層撮影 (12) 脳血管疾患等リハビリテーション料(2) (13) 運動器リハビリテーション料(1)
(14) 認知症リハビリテーション料 (15) 精神科作業療法 (16) 医療保護入院等診療料 (17) 薬剤管理指導料
【介護医療院】
(1)Ⅰ型介護医療院(Ⅰ)ⅱ (2) 夜勤勤務等看護(Ⅳ) (3) 栄養マネジメント加算 (4) 療養食加算 (5)サービス提供体制強化加算(Ⅰ)イ
(6) 移行定着支援加算 (7) 薬剤管理指導 (8) 理学療法(Ⅰ) (9) 作業療法 (10) 言語聴覚療法 (11) 集団コミュニケーション療法
(12) 精神科作業療法 (13) 認知症短期集中リハビリテーション
※当院では、オンラインで保険請求を行っており、オンラインでの資格確認を行う体制を整えております。患者様の受診歴や服薬情報、特定健診の情報を活用して診療にあたっております。
部門紹介
医局・看護部(病棟・介護開発室・中央材料室)・医療技術部(リハビリテーション課・薬剤課・栄養課・放射線課)・事務部(お世話課・医療連携室・設備用度課・人事経理課)・経営企画室・ヒューマンソリューション部・情報システム課
病院の取組み
環境整備
ナイチンゲールもその重要性を主張している環境整備。
病室や廊下、デイルームはもちろん、バックヤードも全職員で整理整頓・清掃を行っています。
医療安全や感染対策はもちろん、気持ちよく過ごせる環境を整備しています。
カイゼン活動
より仕事を安全に効率よくできるようにするために改善活動を行っています。
改善したシート数は、2011年7月末時点で、1618枚で、今なお継続しています。
げんきかいだより
「病院でどのように生活しているのだろうか…」「病院でどんなイベントがあるのか」など、ご家族様が元気会を理解していただくために毎月、「元気会だより」を発行しています。
ご家族様アンケート
患者様とそのご家族様から寄せられた声は「お褒めの言葉」「意見・要望」「質問・問い合わせ」「苦情・クレーム」と分類し、顧客の目からみた業務改善につながるご指摘と捉え、当事者だけでなく病院一丸となって対応しています。
リスクマネジメント
医療安全管理・院内感染対策・医療機器安全管理・医療ガス安全管理・個人情報保護・防災など、病院を安全かつ、適切に運営していくためにさまざまな委員会を設立しています。
各委員会ではそれぞれの職種の視点や、世の中の動向から適切な管理を行っています。
車いす
ベッドから起き上がりたいけれど、通常の車いすでは起きることができない。そこで横浜病院では患者様の状態にあわせて車いすを用意しています。
100台を超えるティルト・モジュラー型の車いすがあり、リハビリスタッフが患者様にあった1台を選定します。
超低床ベッド
超低床ベッドを多数導入。床とほぼ高低差がなく床にはマットを敷いているので患者様が自由に動くことができます。万一、転落しても段差がないので安心です。
もちろん衛生面を考え、1日に何度もマットや床を消毒しています。
リハビリテーション
理学療法士4名、作業療法士4名、言語聴覚士2名と、療養病床の基準より多く配置しています。
1対1のリハビリテーション、精神科作業療法士、院内デイケア、音楽療法など幅広く行っています。
院内デイケア
リハビリの一環として行っている院内デイケア。
「病院だから楽しみがないのは仕方がない」ということを打破すべく企画しました。
麻雀、百人一首、週刊誌、手工芸、梅干し作りなど患者様のリクエストで内容は決まります。
ライフレビューブック
ライフレビューとはその方の人生の歴史を知ることです。臨床心理士が援助しながら患者様自身の人生を振り返り、心理的にケアする手法がライフレビュー・セラピーです。臨床心理士が時間をかけてインタビューし、一冊の本にまとめています。
食事
7名の管理栄養士が在籍しすべての患者様の栄養管理を実施。院内直営ですからちょっとした食事の調整も可能です。また、ご病状で点滴や経管栄養をされている方が多く入院されています。当院には言語聴覚士がいますので、嚥下機能の評価、訓練を実施しています。
身体拘束廃止
平成23年から身体拘束廃止機関を発足。
平成27年に身体拘束ゼロを達成しました。
患者様の行動や心理状態を細かく評価し、環境や物品等を工夫します。
身体拘束廃止・行動制限最小化・褥瘡対策・栄養管理
患者様の生命と個人の尊厳を保ち、良質かつ安全な医療・介護を提供するために、患者様の適切な処遇の検討や褥瘡の予防・対策などの委員会活動を行っています。
経営計画策定
激動する医療・介護業界はこれまでの考え方では存続することさえ難しい局面を迎えています。
平成18年度より病院理念やビジョン・目指す方向性を共有するために経営計画を策定し、経営計画書を全スタッフに配布しています。
理念やビジョンに基づいて一貫した行動ができるよう、経営を行っています。
部門・部署で作成する実行計画
病院全体のビジョン・戦略をもとに部門毎に目標を定め、それを実行する計画を立案し実践しています。
患者様に質の高いケアができるよう課題を解決し、つねに進化しつづけるようにスタッフ一同努力しております。
経営品質向上プログラム
より良い経営をしていくことは何よりも患者様にメリットがあると考えています。
経営品質のフレームワークを用い、客観性のある卓越した経営を目指しています。
日本版医療MB賞クオリティクラスにてSクラス認証、日本経営品質賞経営革新推進賞を受賞。
院内報
病院は24時間、365日動きつづけています。
そのためスタッフが一堂に介して情報を共有することは困難です。
そのため院内報の役割としては、院内の情報や価値観を共有することを目的としています。
職員研修
患者様が安心して入院していただくために、そしてスタッフが安心して働き続きつづけるためには病院の成長が必要です。
元気会ではスタッフの能力向上こそが医療と介護の質向上と捉え、研修専用のフロアを設け、積極的に研修を行っています。
実習受け入れ
当法人がこれまで構築した知識・技術を次世代に伝えるために、介護福祉士養成学校の実習受け入れを行っています。
これまでに多くの学生受け容れを行ってきました。
介護施設とはちがう、重症度の高い介護を学びます。
サンクスカード
当院ではスタッフが「夢」と「誇り」をもち働きがいを持てること、成長できること、これらを実現する職場環境を創ることを目指しています。
サンクスカードはスタッフ同士がカードをやりとりすることにより、さりげない優しさに感謝しあうことの大切さを教えてくれます。(患者様には差し上げておりません)
ボランティア活動
スタッフが、地域活動に参加し地域の方々との交流を深め、また地域の活性化に貢献できるようにボランティア活動ができる環境を整えています。
毎年11月に行われる「中山まつり」では10名程度、清掃スタッフとして参加し、まつりを支えています。
地域清掃
職員の発案により毎月1~2回、病院周辺の道路を清掃し地域に感謝を伝えています。
草刈りをはじめペンキ塗りなど多岐にわたります。
その様子はタウンニュースにて取り上げていただきました。
その他
患者様のQOL向上のためにモジュラータイプの車いすや超低床ベッドを導入しました。また、長い入院生活の中で、“生活”を感じていただくためにオリジナルの病衣を開発し、患者様が好きな色・タイプを選べるようにしています。そして、スタッフの腰痛防止のために精神科をのぞき、すべて電動ベッドを導入しました。
社会貢献活動の取り組み
活動の考え方
横浜病院では医療と教育を通じて地域に貢献し、患者様・ご家族様の安全、職員の安心、地域の発展、すなわち「三方よし」の精神で地域とのエンゲージメントを築いていくことを基本的な考えとしています。
活動内容
2018年7月28日
緑すこやか健康講座「これを知れば認知症はこわくない!!」登壇
2018年9月30日
院内行事「秋祭り」で、社会貢献ブースを設置
2018年11月2日
横浜市緑区認知症シンポジウム パネスディスカッションにパネリストとして参加
2019年2月23日
横浜市緑区歯科医師会「認知症の理解と対応力向上」
2019月1月16日
中山中学校職業体験受け入れ
●地域の医療や介護に従事する方むけセミナー
2018年5月、6月、7月
身体拘束廃止に関するセミナー開催
2018年8月、12月
身体アセスメントセミナー開催
2019年2月1日
神奈川県看護協会「病院でも身体拘束ゼロは実現できる」登壇
●慢性期医療を啓蒙する活動
2018年2月10日
プライマリ・ケア連合学会・第13回若手医師のための家庭医療学冬期セミナーワークショップ
「診療で役立つ、本当の多職種連携のコツ〜介護職からの情報の引き出し方〜」実施
2018年11月18日
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科課題解決型高度医療人材養成プログラム
「ケースメソッド元気会横浜病院」登壇
2019年2月10日
プライマリ・ケア連合学会・第14回若手医師のための家庭医療学冬期セミナーワークショップ
「医師が知っておくべき本当の経営」実施
職員向けに社会貢献についての勉強会開催
介護療養病床から介護医療院への転換について
この度、当院では2020年10月に介護療養病床(1号館2階病棟)56床を介護医療院へ転換をいたしました。
転換の背景としまして、2018年の介護報酬改定により、介護療養病床は2024年3月をもって廃止されることが決定しています。
そこで、介護療養病床の廃止後として介護度が高く喀痰吸引や経管栄養などの医療的行為が必要なご高齢者の受け入れ先として、
2018年4月に介護医療院が創設されました。
介護医療院は病院に入院するほどの医療度ではないものの、施設よりは医療度の高い方を対象にした住まいと定義されています。
介護医療院は介護保険において介護施設の位置付けとなるものの、これまで提供する医療や介護サービスの内容に変更はありません。
一方で、これまでと変化する点として、介護医療院の役割はご病状が安定した方は施設や在宅へ退院支援をより一層行っていくことが、
社会的要請として求められています。
そのため、退院後も継続して拝見していくために訪問診療や訪問看護事業を開始しています。
引き続き、質の高いケアが提供できるよう精進してまいります。
元気会横浜病院を支えてくれたみなさまへ ~創業35周年、法人25周年をむかえて~
当院は昭和56年(1981年)12月横浜市寺山町にある印刷工場跡地にて創業し、地域の急性期医療を担ってまいりました。
日本が未曽有の景気に沸く中、30年後の超高齢化社会を見据えて、
高齢者の方々とお世話をする家族が安心して暮らせるように高齢者専門の病院に衣替えしました。
平成3年(1991年)2月には医療法人化し、より社会に貢献できるよう体制を整えました。
以来、27年間寺山町周辺も住宅やショッピングモールなどが整備され、横浜らしい都市になってきました。
介護保険制度が開始になり当院も平成14年(2002年)に新病棟を建築し、
よりゆったりと居心地のいい環境で療養生活を送っていただけるようになりました。
この病院で患者様をお迎えした35年のあいだ、多くの素晴らしい出逢いに恵まれました。
ここでは3名の方を紹介します。
他の病院から移られてきて、「面会に行くのが楽しみになった」とおっしゃっていた奥様。
もう口から食べられないと思っていたけれど、
大好物の「アイスクリーム」を食べることが目標になって一緒に頑張った日々は貴重な経験でした。
奥様をそばで見守りたいと一緒にご入院されていたご主人様。
「最後まで一緒に入れてよかったです」と浮かんでいた涙はいつまでも忘れられません。
たった2週間の入院でしたが、出棺されるときに「短い間でしたがここに入院できて幸せでした」と
深々と頭を下げてあいさつしてくださった娘様。
「幸せ」をサポートすることが私たちの仕事だと改めて教えていただきました。
このように患者様・ご家族様とともにすごした時間をここに書き尽くすことは到底できませんが、
お一人おひとりの姿は、強く私たちの心に焼き付いています。
これからこの横浜の地では高齢者の方が現在の約2倍に増加します。
皆様が住み慣れたこの地で最後まで笑顔で明るく毎日を充実した暮らしができるように、
引き続き私たちは医療・介護を通じてお役に立ちたいと考えています。
これまでの35年間に多くの患者様・ご家族様から学ばせていただけたことが何よりの財産です。
開設40年、50年に向け「こわくなく くるしくなく さびしくなく」を追求し、
みんながしあわせになる病院づくりにさらに邁進します。
これまでのみなさんのお力添えに心より御礼申し上げます。
いつもありがとうございます。
平成28年4月1日
医療法人社団元気会横浜病院
理事長・院長 北島明佳